こんにちは、hirokoです。
8月18日にブルービートの1F、カフェナマケモノにてアフリカンアートの対話型鑑賞会が行われました。
対話型鑑賞会というのは、自分たちも初めての試み。
主催の「アウラの森芸術舎」磯貝さんリードのもと、アーツカウンシルしずおか様のご支援をいただき開催されました。
ブルービートはアートを中心にB型作業所を運営していますが、聞いたことのないイベントの試みに、所長の池谷も私自身も、正直想像がつきません。
磯貝様たちと打ち合わせ時も頭の中が「はてな」がいっぱいでした。読んで字のごとく、絵を見てみんなで対話するのだろう。という大雑把なイメージを描いていました。精神障がいのある利用者さんたちにとって、難易度高いものにならないだろうかと少しの不安が心をよぎります。
でも当日になって、いざはじまってみると、これが楽しい!
遠方から来ていただいた、ファシリテーターの中野佳子さん、板野泉さんらによる、「絵」を前にしてのやさしい前説。
美術館に行っても、すごく静かで大きな声で絵の感想を言い合う雰囲気は、あまりないですよね?
今日はそれは大いにできるということなんです!!
ということでした。
なるほどなるほど。
板野さんは3つの絵から、一つを利用者さんに選んでもらいました。
ファシリテーター板野さん「この3つの絵の中で一番気になるものはどれですか?」
利用者Aさん「動物が好きなので、左端のものが」
選ばれたのがこちらの絵。
まずは「あなたはどう見えるか」をぽつりぽつりと語ってもらい、様々な意見や視点をもらって、作品をより味う、というものでした。
参加者A「この動物たちは食事をしている」
参加者B「上の動物たちは仲が悪いが、下の動物たちは仲がいい」
利用者C「目が太陽と月みたい」
利用者D「真ん中の空には、時を超えた空白の時間を感じる」
私「(え・・・そういう見方があるのか)・・・哲学的だぁ」
人によって見え方が違うのが大変面白かったです。
続いて、横の長さ2メートルぐらいある大きな作品。
ジョージ・リランガさんの絵です。
参加者E「落ち着けと言っているやつがいる」
参加者F「疫病を表しているのではないか」
私「耳が小さいのと大きな人がいる。小さい人は最近亡くなった祖先。大きい人は何千年も前から居る」
利用者B「真ん中のやつが悪そう、デビルマンにしか見えない」
参加者(子供)「みんな誰かに触っている」
後に磯貝さんから、この絵はシェターニといういたずら心のある精霊で、さらに連帯の精神が描かれていたと教えてもらいました。
見ていて、私にとっては元気がもらえそうな・・・不思議な絵でした。
その後、池谷によるワークショップが開催されました。
みんながみんなのシェターニ(精霊)を描いてみよう。と題されたもので、ジャンベ奏者の田北さんの演奏と一緒にみなさん好きな色紙をとって絵を描きます。
私も絵を描きました。
お話の中で「いたずら心のある精霊」というワードがとても心に残りました。
自分が出会うなら、どんな精霊がいいだろう。そんなことを考えました。
私が描いたのは、右手に大切なもの。左手に断捨離したいもの、忘れ去りたいものを手にしたシェターニでした。
でもこいつはとても熟練のいたずらごごろのある何千年も前からいるやつで、私にその2つのものを見せたり隠したりします。
笑っています。
そうやって、私の生きる力、エネルギーを引き出してくれるのかもしれません。
私の手から離れたもの、大切にしたいもの。
忘れたくても忘れられないもの、忘れてしまった大切なこと。
どれも自分にとって大事なものなのだと、遠い地のアフリカの絵と出会い、対話することによって気づかされた一日でした。
利用者さんたちも思う精霊を自由に描かれていました。
描く精霊によって、人生がより広がり、彩られていくといいですね。
磯貝さん、板野さん、中野さん、原(民子)さん、アーツカウンシル様、素敵な時間をご提供いただきありがとうございました!
Thank you!
ジャンベ演奏:田北佳己様
写真提供:原民子様